私も主人も、不妊に関してはほとんど知識がありませんでした。
もちろん不妊サプリの存在も知りませんでした。
恥しい話ですが、双方が望んでいて避妊をしていなければ子供は出来るだろう、位にしか考えていませんでした。
結婚後1年が経過してから、ようやく「もしかしたら私には赤ちゃんが授かれないのではないか?」と大きな不安を抱き、産婦人科への受診を行いました。
病院で言われた事は、1年では不妊かどうかの判断はつかないということだけで、あとは妊娠のしくみと、もし今後も妊娠が出来なかった場合の、検査の手順や段階についての説明でした。
内診では特に異常は見つからず、いまいちスッキリしない気分になりました。
じゃ、大丈夫なのかな、とも思えず、早速次の段階の検査をしてみよう、とも思えず、どっちつかずの悶々とする日々が始まりました。
パソコンで不妊や妊娠関連のサイトを見て、様々な情報を知りました。
妊娠しやすい体作りの記事にはとても興味が持てて、早速簡単なものから実践。
体を冷やさない様にする、葉酸サプリを飲む、縁起の良いお守りや携帯用の壁紙を持つ、など、わりと真剣に取り組みました。
それでもやっぱり妊娠はしません。
基礎体温の規則正しい波線も、なんだか虚しくなりました。
「あまり思い詰めない様にした方がいいかもよ。」と、長期間不妊で悩んでいて、その後無事に授かる事が出来た親友が言ってくれました。
彼女は不妊治療に通っていましたが、ストレスで一時中断する事を決断。
その間に自然に妊娠できたそうです。
確かにその頃の私は、精神的にもかなり追いつめられていて、赤ちゃんの事ばかりを考えている様な状態でした。
思い切って主人にも、一旦考えるのをやめてみる旨を伝えると、意外にもあっさりと了承してくれ、労ってくれました。
私ひとりで勝手にいろいろと抱え込みすぎていたようでした。
来月にでも妊娠するかもしれない、と妄想し、仕事もスポーツも、自転車さえもとにかく体を動かす新しい事は、産婦人科への受診後は一切せずに過ごしてきたので、気晴らしになるようにあれこれ始める事にしました。
そして基礎体温の測定も中止しました。
気分が晴れて、ストレスもなくなると思っていたのですが、やはり心の闇は深く、やっぱりどこかでいつも赤ちゃんが欲しいと考えてしまっていました。
周りの友人達は次々と妊娠し、ますます置いて行かれる様な、自分だけが妊娠できない劣等感の様な、なんとも悲しくうらやましい状況がしばらく続きました。
友人達を恨めしく思いたくないし、距離を置く事は考えていなかったので、「妊娠を望んでいるけど、なかなかできないの。」と、明るく伝える様にしました。
そんな中で、実は私もずっと不妊だった、と打ち明けてくれる人も数人いて、情報交換やアドバイスをもらい、また弱音も聞いてもらえるようになって格段に心が軽くなりました。
不妊の話題はどこかタブーな感じで、大っぴらにはできなかったのですが、一人で悶々と悩んでいるよりも、想いを共有してくれる人がいてくれると本当に心強かったです。
まだまだ気持ちには波があり、やっぱりどうしようもなく落ち込んで悲しくなったり、
切りかえて元気に過ごしたりの繰り返しですが、まだもう少し諦めずにいたいと思っています。
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友人の存在で救われています
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